こんにちは
入学相談室の高橋です
先日行われた特別講義についてご紹介します
特別講義とは、食、おもてなしの世界をさらに深く知るために、様々な分野・業界を代表されるスペシャルな方々から学ぶ貴重なセミナーです
今回は、大阪で100年以上続く老舗株式会社 こんぶ 土居の四代目代表取締役の土居 純一氏、そして大阪を代表するで浪速割烹き川(きは七が3つ)創業者であり本校の教育顧問の上野 修三先生にお越しいただきました
まずは、出汁の重要性についてご講話からです
日本料理にはかかせない出汁
皆さんも中学生の家庭科の授業で習ったことがあるのではないでしょうか
お味噌汁、煮物、炊き込みごはんなどさまざまな料理にも使われています
日本料理の特徴は、食材の「持ち味」を生かして食べることが基本にされてきました
その「持ち味」をこわさずに生かし、深い味わいに仕上げることができる出汁は日本料理にとってとても重要であるということをお話いただきました
上野先生のお話のあとは、土居代表取締役から昆布と日本の食文化についての講義です。
ミラノ万博でもお話されたということで、昆布は日本独自のものであり、外国からも今すごく注目されているそうです
学生も真剣に話に耳を傾け、メモをとっています
昆布にも種類や格付けがあるということを教えていただきました。
さまざまな種類の昆布を実際に見せていただきました
「日本料理は、出汁がしっかりしていれば美味しくなる!」
ということで、実際に基本的な出汁の取り方をデモンストレーションしていただきました
まずは、昆布を水につけておきます
鍋に火をかけ沸騰したら火を止めて昆布を取り出します!
水につけておくと昆布の大きさは、1.5倍にも、、、
鰹節を入れ、2~3分おきます
その後、こして出汁の完成です!
黄金色でとても綺麗な出汁がとれました
学生たちも興味津々な様子
出汁には、一番だしと二番だしとがあり、色や渋みが違うので使用する料理も変わってきます
究極の出汁は、最高級の素材のみが持っており、身体にも良いんです
昨今、手軽さと圧倒的な低価格がもたらす健康と食文化に対する弊害についてもお話いただきました
市販の粉末タイプの出汁と昆布と鰹からとった出汁の飲み比べをしました
土居代表取締役は、原材料を必ず見てほしいとおっしゃていました!
原材料は使用量の多い順に表記されています
市販の粉末のものは、化学調味料などが先に記載されているんです!!!
学生たちは、色や香りを比べながら確認していました
現代は忙しさもあって昆布を選んで鰹節を削って、、、ということがなかなかできないことも多いですが、健康のためには、やはり食材からしっかりと取った出汁が良いということを学びました
こんぶ土居様のお店では、化学調味料を一切使わない濃縮タイプのものも販売されているのでそんな忙しい方にも使用していただけます
講義の最後には、日本食に関わらず、食に関する仕事にい携わる者の心構えとして、
「本物を知り、見極めること!そして本物の仕事をすること!」が大切だとお話くださいました
和食を志す学生だけでなく、食の業界で活躍する学生たちにとって大変有意義な時間になったことだと思います!