本日の ” 食を深く知る ”の講義は 『 京野菜 』でした。
日本料理ではとても重要な京野菜。 季節を感じたり、表現したりと欠かせない食材です。
かたちも味も個性的で、独特の味わいがあります。昔ながらの野菜のもつ力強い香りや味が魅力的でもあり、扱いの難しさでもあります。
京野菜のブランド化や普及推進をされている 公益社団法人 京のふるさと産品協会から常務理事の山下先生にお越しいただき、京野菜の歴史、栽培方法、料理とのかかわりなどを教えていただきました。
堀川ごぼうの大きさや形状にびっくり! にんじんと比べると大きさがよくわかります。
だいこんが丸いとは・・・聖護院(しょうごいん)だいこんの大きさと丸い形は初めて見る学生も多かったよ。
鹿ケ谷(ししがたに)かぼちゃの独特のひょうたん型のかたちは、ディスプレイに使うと、人目をつくそうで(確かに近寄ってみたくなる!) 食材としても一流品ですが使い方によっては、他の用途にも生かせそうです。
初めて見る野菜も多く、みんな真剣に手に取って観察してみたり、質問したり、多くの事を学んだ授業となりました。
最後に、山下先生からのお言葉で印象的だったのは、『 戦後、多くの新種の野菜が栽培されて、京の伝統野菜が絶滅しかけた時期がありました。栽培も難しく、収穫量も新種の野菜と比べるとそうでもない・・・しかし、絶滅はしていません。何故か・・ 京都の料理人の方が京都の味を守るため、お店で使い続けて農家の方を助けました。食材も含めて食文化を継承して、次につなげることも料理をする人の役割です』
調理師科のみんなもしっかりと次につなげてください。