みなさんこんにちは!
大阪農食入学相談室です
大阪農食には4年制のアグリテックコースという
食材の生産から調理加工までの知識や技術を学ぶ
ことのできるコースがあり、
ファーム運営や調理・加工、健康栄養など幅広いカリキュラムが
特徴です!!
今回はその中でも“水耕栽培”
の授業についてご紹介!
そもそも「水耕栽培ってなぁに?」という方もぜひこのブログで
興味を持っていただけると嬉しいです!
まずは、少しだけ専門用語をご紹介します
肥料を水に溶かした養液を根に与えて栽培する方法をまとめて「養液栽培」といいます。
養液栽培には、培地を使う「培地耕」や根に養液を噴霧する「噴霧耕」といった方法がありますが、大阪農食では根を養液に浸して栽培する「水耕栽培」を学んでいます。
水耕栽培そのものは屋外でも可能ですが、室内で人工光(LED)と組み合わせることで季節を問わず野菜を栽培することができます。
1年中新鮮な野菜を生産できる施設は植物工場と呼ばれ、世界中で広がっています。
私たちの身近なスーパーマーケットでも植物工場産の野菜を購入することができます。
水耕栽培(植物工場)のメリットはどんな点でしょうか?
①病害虫のリスクが少ないので農薬を使わずに栽培ができる!
②天候に左右されないので安定した生産、供給ができる!
③屋外での農業に比べて働きやすい環境なので、多様な人々が働くことができる!
④限られたスペースでたくさんの収穫ができる!
…などなど、良いことばかり!
一方で、こんな課題もあります。
①設備にコストがかかる
②停電、水道の停止などの異変があったときは栽培ができない
農業の形態のひとつとして、水耕栽培は今後ますます研究や改良が進んでいくと思われます。
宇宙ステーションでの実用も計画されているそうですよ!
では、大阪農食の授業で実際にどんなことを学んでいるのかご紹介します!
農地でも水耕でも、一粒のタネをまくところから始まるのは同じです。
タネをまいたら、温度や日長(1日のうちで光の当たっている時間)、水のpHなどの環境を、その野菜にとって最適となるように調整していきます。
定期的に環境データや水質をチェックし、肥料を足したり水を替えるなどの管理を行います。
レタスはだいたい50日前後、コマツナは35日ほどで収穫することができます。
農地での実習と水耕栽培をどちらも学ぶことで、栽培への理解がより深まります。
ゲスト講師として株式会社恵葉&菜さまにお越しいただいたときは、水耕栽培で実現する最先端の
機能性野菜について学びました。
試食させていただいたレタスのおいしさに感動…!
また、昨年は大阪公立大学内にある植物工場を見学させていただきました
ここでは研究と同時に、実際に出荷するための野菜が栽培されています。
大規模な設備に、みんな興味深々でした。
2年生ではレタスなどの葉もの野菜、3年生ではイチゴやメロンといった果菜類に挑戦します
水耕栽培の野菜は学校販売でも人気があり、その場で収穫しながら販売したことも!
バジルやチャービルなどのハーブ類は、調理や製菓の実習に使用しています。
今後も授業内でいろいろな作物にチャレンジしていく予定です。
機会があれば、ぜひ試食してみてくださいね
次のブログもお楽しみに!